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2014年10月13日

路上で学んだ心理学シリーズその2)わらしべ長者

路上で学んだ心理学シリーズその2)わらしべ長者

路上で学んだ心理学シリーズその1)ついに解禁?!つづき♪ 

※ちなみにシリーズは15話までありますベー


わたしは25才の頃に死に掛けたことがある。

参照 南の島ヒーリング


そのときに

この人生でやり残したことを思い出した。

沖縄、北海道、ハワイ、NY,ロス、サンフランシスコに行きたかったこと

免許と車がほしかったこと、ダンスが習いたかったこと・・・

それは今思えばたいしたことではないけれど、

もっといろいろな世界を見たいと思った。

その夢はたった1年半ですべて叶えられた。

行きたいところへはすべてゆき、やりたかったことはすべてやって

当時1千万円した新車のベンツ560SECを乗り回すようになっていた。

欲望はときには生命エネルギーになることがある。

そしてお金は欲望をかなえるために必要となる。

だけど心はなぜか空虚で何かが足りないと感じていた。

路上で学んだ心理学シリーズその2)わらしべ長者


「俺をとるのか、露天商を続けるのか?」

当時おつきあいしていた、不動産業のTさん、

土地ブローカーのようなことをして何億も稼ぎバブルの恩恵を授かっていた人。

元芸能プロダクションをしていたらしく謎の多い人だった。


「その目が気にいった、俺となにか仕事をしないか」


初めての出逢いで彼はそう言った。

いろいろな口説き文句があるけれど

初対面でそんなことを言う人を初めて見た。


数か月後、夜の仕事をやめた。

開業しようにも経験がなく何から始めればいいのかわからず、

ブラブラと1年ぜいたくに遊んで暮らした。

お金や車はTさんが与えてくれる。



わたしが、そもそも露天商を始めたのは、

彼が出資してくれるというブティックをOPENさせるための勉強のつもりだった。



あるとき故郷の下関で流行っていた韓国製のピロケースを

東京の友人へのお土産にあげた。

「これデパートで買うと5倍はするんじゃない?」

ではその半額なら売れるに違いない、と閃く。

わたしはすぐに下関の友人に頼んで

韓国市場から10万円分の商品を卸値で買い付けてもらった。

そしていろんなお店に委託商品として持ちこんだ。

そして新宿にも置いてくれるところはないかと

母の幼馴染でやんちゃ時代から世話になっていたある人のところへ相談に行った。

そこへたまたま露天商のおじさんが居合わせていた。

「明日からバイ(商売)してみるか?」

最初は委託するだけのつもりが

初めて歌舞伎町の路上(アルタ近く)に立ったとき、

白い稲妻が体を貫くような衝撃があった

わたしはここにいるために今までを生きてきたのだ!


大都会を行き交う人々とこうしてふれあえる。

テーブルをはさむだけで見える世界が変わってくる。

人間不信だったわたしはほんとうは人が大好きだった。



9月からスタートして翌週にはもう品切れ状態だったから

直接釜山に仕入れに行った。

きっと現地のほうがもっと安いに違いない。

安く仕入れることが利益につながり

もっと安く売ることでお客さんも喜んでくれる。

自分でも驚くような商才が輝き始める。

初めての韓国は、昔のお客さんのゴルフツアーについて行き

釜山~慶州と市場をまわりながら1週間近く旅をした。

なんと帰ってきたときにはもう、

同じような商品が新宿の西口の露店で売られていたのには驚いた!

仕入れルートは同じく下関から。

この業界のその情報の速さに恐れ入った。

人と同じ事をしていてはだめだ

あいにく輸入してきたばかりの商品はずっと珍しく目を引いた。

競争意識が芽生え、わたしはますますおもしろくなってきた。

派手なもの、かわいいもの、そして

誰にもマネできないもの

わたしは誰にも負けたくなかった。

一流でなくてもいい、

わたしはこの業界で日本一になってみたいと思った。



その年の冬

Tさんはクリスマスプレゼントにと友人と行って来いと

2人分のビジネスクラスでゆく豪華な香港~シンガポールツアーを与えてくれた。

わたしは香港の市場でメイクパレットを見つけて買い付けをしてしまい

これをお正月に売ってみたくなった。

これは初めての海外旅行でハワイに行ったとき、

スーパーで見つけておみやげに選んで喜ばれたものだ。


パレットに色とりどりのアイシャドウやチークが入っていて

ハワイでは20ドル、アメ横では3000円くらいで売られている。

そしてグリーンから赤に変わるリップクリーム、落ちにくくておもしろい


これを市場の半額で売ればみんな喜ぶ

きっとこれはヒット商品になる!

路上で学んだ心理学シリーズその2)わらしべ長者


お客さんがこれを手にとって喜ぶビジョンが見えた。

彼と約束していた旅行をキャンセルしても、わたしは路上に出てみたくなった。

お正月の新宿はいつもの3倍売れるらしい!


「露店なんてみっともないからやめてくれ、いい物件があるからこっちで俺とやろう」


彼のことは嫌いではないけど、与えられるだけのこの1年の生活に飽きていた。


いくらお金があっても退屈でつまらなかった。

「赤字を出していいからとにかく店を出そう

どうせ不動産の税金対策になるから。

フランチャイズのドラックストアの経営なんかいいらしい、どうだ」


その言葉はわたしには色褪せて聞こえた。

毎月与えられる30万円より、

自分で稼ぎ出す10万円のほうがわたしには価値があった。


わたしが求めていたものはお金ではない。

スリルと刺激と変化だった

そうしてわたしはベンツとその修理代として

なけなしの貯金100万円を返して正月前にTと別れた。

何不自由なく生活させてくれ、こんなわたしでも結婚したいと言ってくれた彼に

感謝はしていたけれど罪悪感はない、

わたしは自分の心にうそがつけなかったのだ。

路上で学んだ心理学シリーズその2)わらしべ長者


仕入れてきた商品は、2日で完売した。

15万円の商品は46万円となった。

このお金をうまくまわせば、また収入が増える。

「わらしべ長者」という昔話が

わたしの商売スピリットのルーツだ。

もう迷いはなかった、わたしはこの仕事を選ぶ。


路上で学んだ心理学シリーズその2)わらしべ長者

路上で学んだ心理学シリーズその2)わらしべ長者
ベンツの後は中古のダウンエース

これで満足だった。

こんな恰好をして路上に出る自分だからこそ

人と違っておもしろいと思った。

路上で学んだ心理学シリーズその2)わらしべ長者

そして翌年にソアラ、その後BMWを自力でゲット♪

27歳。たったの10万円で始めた仕事が

1年後には月商1千万円となっていた。

商売はある意味ギャンブルだ。

直感と引き際が大切。そしていつもスリルと危険が伴う。

たまたまそのギャンブルの才と度胸に長けていたのかもしれない

失うものはないと思えば恐れはなくなる。
そしてその頃のわたしには「失うもの」がなかったからかもしれない。

つづく



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Posted by HIROMI at 08:08 │ひとりごと