聖お姐さん☆ジプシークイーンのひとりごと

毎月2キロ。母の好物の海ブドウをそろそろ注文しようかと

いつもの通販サイトを開いたけれど

虫の知らせか、なぜか手が止まった。

GWに妹と弟が帰省していたので疲れたろうというのもあったけど

今はやめておこう、そう感じてサイトを閉じた。



母は沖縄の海ブドウをお友達に配るのが大好きでした

故郷の下関ではでは売ってないから珍しくて喜ばれるそうでも

毎月だと珍しくないし迷惑ではないかなと思うのですが(;・∀・)

飲食店の友人が多く、喜んでサービスしてくれたりするそうで

そばにいてあげられないわたしの代わりに

1人暮らしの母に親切にしてくださる方へのお礼も兼ねて、ささやかな親孝行。

人の喜ぶ顔を見るのが好きな人で、そのうれしそうな声を聞くのが好きでしたが

一番心配かけてきた親不孝者でもあります。





いつかその日が来ることは覚悟していたけど

まさかこんなに早く来るなんて・・

それはあまりに突然の悲しい報せ

5月13日は母の母である祖母の命日と同じ日でした。

写真はわたしと同じ頃、

40歳で離婚し父の会社をやめ62歳で再再婚するまで、飲食店を経営してました。

少しの期間、手伝ったこともあるので

その黄金期をよく知っています。

社長夫人もスナックのママも専業主婦も体験したけど

「今が自由で一番幸せ！」

いつ死んでも悔いはない、と

電話するたびに口癖のように言っていた、82年の人生は

3度の結婚と2人の夫を見送り

たくさんんの女友達やたくさんのボーイフレンドに囲まれ

彼女の名の通り、華やかで愛に満ちていました。


竹を割ったような豪快さと情の深さを併せ持つ辰年の女。

食べること、遊ぶこと、、しゃべることが大好き

明るくておもしろく、、何歳になっいても恋に恋してるような

とても魅力的で憧れの女性でした。



毎日決まった時間に安否確認の電話をしてくださるお友達もいて

その方のおかげで早期発見につながりました。

何年も前から用意周到に永代供養や葬儀のことなど聞いてましたが

1週間前に聞いたばかりの書類の隠し場所など

すべては計画されていたかのようです。

遺言通り3人の子供たちだけで見送るささやかな家族葬

彼女の遺した大きな遺産は

わたしたちきょうだいの自立心。

頼ることも頼られることもなかったことは受け継いだものかもしれません。

いい意味も悪い意味もマザーコンプレックスも遺しましたが

最後の親孝行と

それぞれが個性と得意分野を生かし、

最期まで手をかけなかった旅立ちを、力を合わせて見送りました。

生まれて初めての体験も心強かったです。

きょうだい仲が良いことが彼女の自慢だったとお友達から聞きました。





着物とワインレッドが好きで衣装道楽だった母

6つの押し入れと8個のタンスいっぱいにたくさんの思い出がつまって

その遺品を1週間かけて処分しながら（まだ途中）

きれい好きだった母

きちょうめんに整理してたからこそその量は半端なく

どのような思いで1人には大きすぎる家の、この隙間を埋めてきたのか、

離れて暮らしていたとはいえ、気づいてあげれなかったことが悔やまれて

身を引き裂かれるような思いで出したゴミは約180個分

半分は業者に、半分は燃えるごみの日に

残ってくれた弟と力を合わせてがんばりました。


出逢いより別れ

始めるよりも終えること、

買うよりも捨てること

そのエネルギーは想像以上に大きい。


思い出や悲しみに浸る時間もなく

ただ心を鬼にして捨てる作業は思ったよりハードで


まだ家具や着物、写真整理など最後の難関を残したまま

帰ってからも1週間、肉体疲労で体調を崩していましたが

そろそろ復帰しなくては



ずいぶん前に沖縄から送った飴がタンスの中から出てきました。

「素敵な恋が実る飴」だけがぜんぶ食べられてました。

効果あったのかな？

まだ売っていたらわたしも買おう

6月中旬は久しぶりの沖縄に行きます。

スケジュール等はまたあとでおしらせさせてくださいね


心配してくださった皆様、ありがとうございます